福祉の転職エージェント、医療の周辺5業界で、手を動かす関心がいちばん低いのはここ

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読む順(8項目)

「現場は続けられない。でも福祉から離れたいわけでもない」 「相談員に移りたいのに、探すと介護の求人ばかり出てくる」 「資格は持っている。それがどこで効くのかが分からない」

検索窓に「相談員」と入れたのに、一覧の上に並ぶのは介護の求人だった。医療の周辺5業界のうち、手を動かす関心がいちばん低く出るのは、福祉・相談支援です。


30秒でわかること

37業界の中で高い
人と関わる9位
37業界の中で低い
手を動かす36位

年収・労働時間・求人数は測っていません。読み方

制度につなぐところまでを、仕事だと思える人

話を聞いて、状況を整理して、使える制度につなぐ。そこに手応えを感じる人です。答えが複数あるまま進む場面を、投げ出さずに抱えていることが苦にならない人も、この業界の関心の形と重なります。関係する人の言い分が食い違う場に立って、間を取り持つことに意味を感じる人も同じです。

自分の側に積み上がるものが欲しい人。この業界の平均は、専門性が積み上がることを、人の役に立つことと同じ高さで重く見ています。「役に立ちたい」の片方だけでは、この重みの並びとはずれます。

決まった手順を正確に回したいタイプの人は、消耗しがちです。身体を動かして手応えを得たい人も満たされにくい。この業界の関心は、手を動かすことより、人と関わることのほうへ高く出ています。ここで言う関心は、その仕事をしている人の興味がどこへ向かうかの強さです。

18職業の割れ方は、福祉・相談支援に向いてる人へ。


手を動かす関心は、医療の周辺で臨床検査・医療技術と反対の端

福祉・相談支援の「手を動かして、物や人の身体に働きかける関心」は、比較した37業界の中で、下から2番目です。これより低いのは士業だけです。下の端に集まっているのは、士業/福祉・相談支援/コンサル/法律・会計です。

医療の周辺にある5つの業界の中では、最も高いのは臨床検査・医療技術で、最も低いのが福祉・相談支援です。同じ「医療・福祉」と呼ばれる範囲の中に、これだけの差があります。白衣と介助の光景で想像すると、外します。

満足の1位は、人の役に立つことと専門性が同じ値で並ぶ

「人の役に立つこと」が、37業界を全部並べても、医師・歯科医師と並んで最も高い。 まったく同じ値で「専門性が積み上がること」が並びます。1位が2つ、同じ高さにある。「役に立ちたい」か「積み上げたい」か。どちらか一方だけでは、この業界の説明になりません。

人と関わる関心は、この業界の6つの中ではいちばん高く出ますが、37業界で見ると頂点ではありません。 リハビリ・治療や医療・介護・保育をはじめ、8つの業界がこれより高く出ます。報酬を大事にする度合いは、37業界の下から4番目で、農林水産と並びます。ただしこれは実際の給与ではなく、何を重視しているかの数値です。


消耗しやすいのは、手順を回したい人、区切りがほしい人、体で手応えを得たい人

① 決まった手順を正確に回したい人

決まった手順を正確に回す関心は、比較した37業界の中では下から5番目です。制度と手続きがどこまで決まっていて、相手ごとにどれだけ判断を組み替えるかは、職場で違います。

② 「終わった」という区切りが要る人

この業界で達成感は、大事にされている項目の中では6番目にとどまります。どれだけ区切りが来るかは、職種と職場で違うところです。やり遂げた手応えを動機の中心に置いているなら、この業界の重みの並びとはずれます。

③ 身体を動かした手応えが要る人

手を動かして形にする関心は、この業界では低いほうです。面談で「この求人は、直接支援と相談援助のどちらが中心ですか」を1つ聞いておけば、同じ資格の求人どうしを比べられます。


1軸目は、介護と相談援助を分けて出せるかで見る

求人の側で、介護と相談援助が同じ枠に入っていることがあります。エージェントについても、その2つを分けて出せるかどうかを先に確かめます。会社の規模や求人の件数を見るのは、そのあとです。

業界の解像度扱う求人のレンジ
総合型低い広いが、業界の外へ流れやすい
特化型(上位帯)高い上に偏る
特化型(幅広)高い広い

この2軸は公的データではなく、運営者自身の転職1回分の経験から立てた見方です(→転職エージェントを使うメリット)。

効いてくるのは1軸目です。資格が同じでも、介護と相談援助では仕事の中身が変わるからです。 面談の最初に「介護職の求人と、相談援助の求人を分けて出せますか」と聞いてみるといいです。ここが一続きで返ってくるなら、その相手は2つを同じものとして扱っていることがあります。


近い業界は、ホテル・観光・ブライダル、医療・介護・保育、飲食の順

6つの関心の形で比べた近さです。医療・介護・保育より先に、ホテル・観光・ブライダルが来ます。近さは関心の形の話で、移りやすさではありません。実際に移れるかは、求人と経験しだいで、このデータの外です。

「業界を変える」と「役割を変える」を、同じ土俵で比較しないほうがいい。


この業界で、いま紹介できるエージェント

この業界に特化した提携先は、いまありません。業界を問わない総合型を1社だけ置いています(上の表でいう「総合型」です)。この記事で見た区別は、面談の最初に自分から伝えてください。

まとめ——業界を出る前に、役割を変える道を分けておく

  • 手を動かして形にする関心は、37業界の下から2番目。これより低いのは士業だけ
  • 人と関わる関心は上から9番目で、頂点ではない。代わりに「人の役に立つこと」が、医師・歯科医師と並んで37業界で最も高い
  • そこに「専門性が積み上がること」が同率で並ぶ。役に立つことと積み上げることが、同じ高さにある

業界を出るのか、役割を変えるのか。これは私も、転職のときに後回しにしていました。

この一点を先に決めておくと、相談の形が変わります。役割を変えるほうなら、介護と相談援助を分けて話せる相手かどうかを、最初に確かめておけます。手を動かす関心が、医療の周辺5業界でいちばん低い業界だからです。


次に読むもの


福祉・相談支援が出てくる「向き方から探す」のページ

この記事の根拠

並べた数値を見る

数値が高いほど、その方向への興味が強いことを示します。

現実的研究的芸術的社会的企業的慣習的手を動かす調べて突き止める表現する人と関わる人を動かす手順を正確に回す2.872.902.753.823.072.99中心2.0/外周4.5(0.5刻み)
図:福祉・相談支援の職業興味6領域(中心2.0・外周4.5/0.5刻み)

業界平均(向き方)

業界現実的研究的芸術的社会的企業的慣習的
福祉・相談支援2.872.902.753.823.072.99
士業2.603.262.263.863.493.50
コンサル2.893.192.653.493.632.69
法律・会計(弁護士・会計士)2.963.552.453.623.363.28
医療・介護・保育3.072.942.594.112.933.18
リハビリ・治療3.313.522.694.203.073.12
医師・歯科医師3.373.332.873.532.983.08
臨床検査・医療技術3.763.362.593.782.793.47
ホテル・観光・ブライダル3.032.822.863.943.353.13
飲食3.253.052.963.593.063.15
販売・小売3.282.772.843.983.243.26
教育3.193.353.203.923.303.16
営業3.022.972.583.843.573.20
農林水産3.773.412.442.942.883.20
組立・生産ライン3.522.832.452.652.643.07

太字は、比較した37業界の中での最高・最低です。

現実的の順位(37業界の中で):最も低いのは士業 2.60、福祉・相談支援 2.87 が下から2番目、コンサル 2.89 が3番目、法律・会計(弁護士・会計士)2.96 が4番目。最も高いのは農林水産 3.77 で、幅は 1.17 です。

医療の周辺5業界の現実的:臨床検査・医療技術 3.76 / 医師・歯科医師 3.37 / リハビリ・治療 3.31 / 医療・介護・保育 3.07 / 福祉・相談支援 2.87。5業界の幅は 0.89 です。

社会的の順位(37業界の中で):上から順に リハビリ・治療 4.20 / 医療・介護・保育 4.11 / 美容・理容 4.09 / 販売・小売 3.98 / ホテル・観光・ブライダル 3.94 / 教育 3.92 / 士業 3.86 / 営業 3.84 / 福祉・相談支援 3.82(9番目)。

慣習的の順位(37業界の中で):最も低いのはコンサル 2.69、次がマスコミ・放送・出版 2.87、クリエイティブ 2.91、IT・エンジニア 2.93、福祉・相談支援 2.99 が下から5番目です。

仕事価値観(福祉・相談支援・11項目)

項目値
専門性が積み上がること3.75
人の役に立つこと3.75
自己成長3.65
対人関係3.48
自律性3.46
達成感3.37
雇用や生活の安定性3.21
私生活との両立3.19
労働安全3.13
社会的認知2.92
報酬2.59

人の役に立つこと 3.75 は、医師・歯科医師 3.74 と並んで37業界で最も高い数値です(差が0.01以内なので同率。3番目は警察・消防・自衛隊 3.72)。報酬 2.59 は37業界で下から4番目(下から順に 物流・ドライバー 2.30 / ビルメンテナンス・施設管理 2.41 / 農林水産 2.58 / 福祉・相談支援 2.59)。農林水産とは差が0.01以内なので同率です。この項目は「その仕事をしている人が報酬をどれだけ重視しているか」であって、実際の給与額ではありません。

業界間の距離:上の表の6つの向き方を業界どうしで見比べ、離れ方を測ったものです。小さいほど近い値です。福祉・相談支援とホテル・観光・ブライダルは 0.396、医療・介護・保育は 0.455、飲食は 0.538、販売・小売は 0.566。37業界の全組み合わせで最も近いのは、金融と法律・会計(弁護士・会計士)の 0.227 です。

福祉・相談支援に含めた職業:児童相談所相談員/福祉事務所ケースワーカー/介護支援専門員(ケアマネジャー)/キャリアコンサルタント/福祉用具専門相談員/児童指導員/障害者福祉施設指導専門員/老人福祉施設生活相談員/医療ソーシャルワーカー/福祉ソーシャルワーカー/施設管理者(介護施設)/カウンセラー(医療福祉分野)/スクールカウンセラー/ベビーシッター/保育補助者/訪問介護のサービス提供責任者/障害者グループホーム世話人/児童発達支援管理責任者の18職業の平均です。

このデータに含まれていないもの:給与・労働時間・夜勤や身体の負担・求人数・資格取得のしやすさ。数値はすべて業界の平均です。この記事は、治療や健康への効果について一切何も述べていません。

出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)「job tag」簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00(最終更新 2026年3月17日/制作・著作:独立行政法人 労働政策研究・研修機構)